親鸞さまに学ぶ

親鸞聖人の言葉を味わいます

たしかな支え

 

たしかな支えがあります


弘誓(ぐぜい)のちからを
かぶらずは
いづれのときにか
娑婆(しゃば)をいでん

仏恩(ぶっとん)ふかく
おもひつつ 
つねに
弥陀(みだ)を念ずべし
     

浄土真宗聖典(註釈版)高僧和讃 593頁

意訳
阿弥陀さまの
大いなる願いの
力(はたらき)を
受けることがなかったら
私たちはいつ
この苦しみの世界を
離れ出ることが
できるでしょうか
阿弥陀さまの
ご恩を深く思いつつ
つねに
お念仏を称えましょう
 
味わい
私たちの世界のことを
仏教では
娑婆(しゃば)と言います

娑婆(しゃば)とは
古代インドの言葉
サハーの音写(おんしゃ)で
堪(た)え忍ぶ世界
ということです

この世の苦しみに
堪(た)え忍んで
生きることは
至難のことですが

そのような私たちの
真の支えとなるのが
仏法です

私たちは
阿弥陀さまの願いに
支えられたとき
この苦しみの世界を
離れ出ることができます

真(まこと)の支えのことを
法灯(ほうとう
ともいいます

法灯を伝えてくださった
先人(せんじん)のご恩に
感謝しましょう